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セラピストが退職を考える理由とは|退職の伝え方や退職届の書き方を紹介

セラピストは、お客様から感謝の言葉をいただくことも多く、とてもやりがいがある仕事です。
その一方で、念願かなってセラピストになったものの、退職を考えるような問題や出来事に直面することもあるのではないでしょうか。
今回は、セラピストに多い退職理由と退職の伝え方、退職届の書き方についてご紹介します。

セラピストに多い退職理由

セラピストが退職したいと思う理由は、どんなものがあるのでしょうか。
ここでは、退職を考える理由と退職を回避する方法をご紹介します。

体力的な問題

セラピストは、体重をかけて施術したり、逆に体重を乗せないように足を踏ん張ったり、朝から晩まで力を込めて施術を続ける仕事のため、とても体力が必要です。中腰で行う作業も多く、それが原因で腰痛に悩まされているセラピストは少なくありません。
手技では、指先に力を入れることも多いため、効率よく力を入れる方法がわからないうちは、手を痛めやすいです。
体格の良いお客様を担当することや強い力加減での施術を求められることもよくあります。
腱鞘炎を起こすこともあり、一度症状が出ると施術のたびに痛みを感じるため、好きな仕事でも続けるのが難しくなることもあるでしょう
店舗によっては、施術のほかに洗濯や掃除、電話応対、ビラ配りなど、仕事は多岐に渡ります。
たとえどんなに疲れていても、笑顔を絶やさずお客様に接することが求められます。
体力的にフルタイムで働きつづけるのが難しい場合は、アルバイトに切り替えるなど、働き方を変えてみるのも1つです。

人間関係による問題

セラピストはお客様との距離が近いため、クレームを経験することがあります。
来店されるお客様は心身ともに疲れている方が多く、ネガティブな発言が増えやすい傾向があるからです。
お客様の愚痴や不満を聞き続けて、気持ちを上手く切り替えることができずに疲れてしまったり、受けたクレームに落ち込んでしまうこともあるでしょう。

一方、オーナーや店長の性格、雰囲気が店舗自体に影響するため、職場選びは注意が必要です。中には、上下関係や派閥などに巻き込まれることもあります。
セラピストの仕事が楽しくても人間関係に疲れてしまい、職場環境を変えたいと考えるのは仕方がないことかもしれません。
勤め先がチェーン店展開している場合は、いきなり退職するのではなく、他店舗に異動することも検討してみましょう

給与面の問題

セラピストは、業務委託やアルバイトといった雇用形態で働くことが多いです。
歩合給を取り入れている店も珍しくなく、指名が取れない場合は一般的な仕事と比べて、給料が低くなりやすい傾向があります。特にお客様の少ない店舗では、さらに収入も少なくなってしまうでしょう。
もし、会社が正社員登用を行っている場合は、雇用転換を働きかけてみるのも一つの方法です。

転職による退職

セラピストのまま、働く場所を変えて他のサロンに転職するケースもあります。
今より技術力を向上させたい、給料の高い店で働きたいなど、人によって重視する要素が違うため、理由はさまざまです。
自分に合った環境を見つけることは、セラピストを長く続けるために前向きな選択と言えるでしょう。
また、介護施設やスポーツジム、セミナー講師など、サロン以外でも活躍できる場所は多く存在します。
一方、セラピストとは全く違った仕事に転職する人もいます。
セラピストで培ったスキルやホスピタリティ精神は、他の接客業や販売業に限らず、どんな仕事にも活かすことができるでしょう。

独立・開業による退職

自分で経営に挑戦したい、やってみたい手技があるなど、独立や開業のために退職する人もいます。
セラピストとして、より高いフィールドで活躍したいという、強い思いと覚悟が伝わる選択だと言えます。
しかし、セラピストとしての高いスキルだけでは、独立しても成功するのは難しいでしょう。
余裕を持った資金調達を行い、しっかり準備してから独立を決めましょう。

退職の伝え方

セラピストが退職を伝える時、どんなことに注意しなければいけないのでしょうか。
最初に伝えるべき相手や退職のタイミングについてご紹介します。

店長に伝える

最初に退職意思を伝えるのは、多くの場合が勤務先の店長になります。
いきなり退職届を出すのではなく、退職したい日の1〜2ヶ月前には申し出るようにしましょう。
できれば繁忙期は避けて、閑散期に退職日を設定することをおすすめします。
また、急に退職するとトラブルになる恐れがあるので、余裕を持って伝えましょう。
お店によっては退職規定があるため、事前に確認しておくと安心です。

同僚やお客様に伝える

退職が決まったら、その旨を同僚に伝えましょう。
引き継ぎが必要な業務があれば、次のスタッフにしっかり引き継ぎを行います。
具体的な退職日が決定したら、お客様にも早めに知らせましょう。指名のお客様は、あなたの施術を目当てに来店されています
次の担当セラピストを紹介するなど、お客様に迷惑をかけないようにしましょう。

退職届を出す

退職届とは、退職が確定した後、会社に対して届け出る書類のことです。
会社規定の退職届がある場合や、店長ではなく人事部宛てに出す場合など、会社によって書類や提出先が異なりますので、事前に確認しましょう。

準備するもの

・B5またはA4の白い用紙。手書きの場合は、罫線入りの白いシンプルな便箋。
・郵便番号の枠がない白無地の封筒。サイズはB5用紙では「長形4号」、A4用紙では「長形3号」
・黒のボールペン、もしくは万年筆。

退職届の例文

手書き、またはパソコンで作成します。縦書き、横書きどちらでも可能です。
今回は、横書きを例にご紹介します。

          退職届
              ◯◯◯◯年✕月✕日
株式会社△△リラクゼーション
代表取締役社長 △△ △△(社長の名前)殿
         △△リラクゼーション △△店
         〇〇〇〇(自分の名前)印
                     私儀
このたび、一身上の都合により、勝手ながら、
◯◯◯◯年◯月◯日をもって退職いたします。
                     以上


1.冒頭:「退職届」と書きます。
2.届出年月日:実際に退職届を提出する年月日とします。
3.宛名:左端に組織の最高執行責任者の役職と名前(フルネーム)を書き、敬称は「殿」。
4.自分の所属と氏名:行を変えて右端に、自分の正式な所属と名前(フルネーム)を書き、末尾に認印を押します。
5.導入:本文の一行目右端に「私儀(わたくしぎ)」と書きます。
6.退職理由:自己都合退職の場合、「一身上の都合」と書きます。
なお、会社都合の退職でも、退職届の提出を求められる場合があります。その場合は「△△店閉店に伴い」など、具体的な理由を書きましょう。
7.退職の日付:店長もしくは人事部と合意した年月日を記載します。西暦、元号どちらでも可能ですが、会社の公式書類に合わせるのが無難でしょう。

まとめ

セラピストとして働き続ける中で、さまざまな出来事や問題に遭遇し、退職を決断することがあるかと思います。
セラピストとして培った経験やスキルは、サロンに限らず幅広い業種であなたを役立ててくれるでしょう。
まずは、セラピストを辞めたことを後悔しないためにも、働きやすい環境やスキルが活かせる店舗を探してみてはいかがでしょうか?

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